私が好きなミュージシャン

ひとりぼっちだな〜。

でも、私にとっていつもより悪いことがあるだろうか?

普通の連休でも、実家にはとある事情があって立ち入れないし、帰るのに遠いし、友達と遊ぶ約束もいつもだってないし、なんか逆に気楽なんではないか。

楽しまなきゃ!という世間のムードが、コマーシャルが、いつもどれくらい自分のストレスだろうか。

それは、肺炎のニュースを見るのとおなじくらい根深くストレスだったと思う。

なんだ、そっか!

という気持ちが湧いた。

 

私がこんなふうにカレンダーどおりの休日を過ごせるのも、在宅勤務というスタイルをかろうじてとれるのも、そういう種類の仕事につけたからだ。

でも、今まで全然そうじゃなかったな。

この仕事につけたのは希望したからなんだけど、かなりたまたまだな、と思った。

私にとっては当たり前のことはなんにもない。

だからと言ってはなんだけど、連休も在宅できることもありがたく受け取って過ごす。

この仕事も、予定より早く終わりが来るかもしれない。

私はキリギリスかな?

 

午後、母がくるりライブ配信があるらしいよと教えてくれた。

私は特に京都に来る前にくるりが大好きだった。

弟が教えてくれたし、チオビタドリンクのCMが大好きだった。

 

ちょうど10分前くらいだったので、まるまる観ることができた。

2018年の映像だけど、始まるのを別の場所でいろんな人が待っているんだ、と思ったら妙な高揚感があった。

いや、テレビとかラジオとかもおなじなんだけど、なんだか、くるりが好きな人たちが待ち構えているというのが、そしていよいよ幕が上がったというのが、妙にわくわくと感じられた。

 

ところで私はあんまりきゃ〜!!!と誰かに対して思うことがないけれども、くるりだけは何だかそうなってしまう。

特に岸田繁さんの声は私の理想的な一番大好きな声かもしれない。

どストライクって感じの声だ。

 

画面の横では視聴者のチャットが続々と流れていた。

みんな楽しそうで、それを読むのも一体感を得られて楽しかった。

そういう楽しみ方ができるもんなんやな…(知らなかった)

 

くるりが大好き。

そうは言っても、私は全部の曲を知らないかもしれない。

いつも情報量や知識に乏しい私なので、よくないとわかっていつつ自分の好きな範囲でうろうろしてしまう。

ほんとのファンとはこういうもんだ!と言われたら、私はそこに入らないのかもしれないけど、他のミュージシャンではこんな気持ちにならないからやっぱりファンだ。

でも、私も視聴者でなく提供する側にいたいから、インプットにおいてやっぱり足りないところが多いことは認める。

 

思いがけずいい午後になった。

アンコールの曲が終わると、私はアパートの一室で拍手をした。

2018年のステージに向かって。

同じ階の人が部屋から出る音がして、少し控えめにしたけど、本当はオアシスの「Whatever」の最後に入ってるみたいな歓声をあげたかった。

チャットには拍手の絵文字が続いた。

ただの絵文字に、共感をしたような気がした。

 

この感じ。

わくわくした感じ。

高揚感。

ときめき。

熱くなる感じ。

 

こっちに来てからの毎日では足りていないな。

こんな気持ちを私はもっと手に入れたい。

目に見えるものも時には大切なんだけど、この感じ。

箱に入れてもらうこともとっておくこともできないけど、確かにやってくるもの。

 

私ももっとすごいことがしたい。

ひとりぼっち。

仲間からずいぶん離れてしまったけど、私ももっとやりたい。

そんな素直な熱い気持ちがさっきからある。