音楽と言葉とまぶたの裏の世界 

Karin's Wonderlandのブログ

あなたへ

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『あなたへ』(2010年11月25日)

 

私はひとりでどこへでも行ける。

 

知らない国の、

知らない街角を歩き、

知らない人たちの中、

ともに眠り、

知らない人と話すし、

知り合いになって、

一緒に出かけることもできる。

 

初めての街へ、

初めての海へ、

ひとり地図を広げ、

わからなければ尋ねて、

地下鉄に乗り、

列車に乗り、

バスに乗り、

コーチに乗り、

あるときは真夜中にさまよったり、

思いがけずお金を盗まれても

最後にはちゃんと、

行きたい場所へ行き着くことができる。

 

ひとりでラーメン屋に入れるし、

おじさんたちに混じって牛丼を食べることもできるし、

ひとりで映画館へ行って、

ポップコーンを食べながらスクリーンに夢中になることもある。

 

今年の春にはとうとう観覧車にも乗ってしまったから、

来年の春には遊園地のチケット売り場に、

ひとり並んでいるかもしれないわ。

 

どこへでも行けるし、

ひとりぼっちの冒険を楽しめる。

子供の頃帰り道で、

行ったことない方の道を選んで、

わくわくした気持ちで歩いたときみたいに。

 

でも、

ひとりがもっともっと楽しくなる秘訣は、

私の見てきたこと、

聞いてきたことを、

聞いてくれるあなたがいること。

 

ひとりで冒険を繰り広げる時間と、

あなたにそれを伝える時間。

 

その両方があってこそ、

それぞれの時間が際立って、

輝くの。

 

あなたと一緒に歩く時間が、

ひとりで歩く時間をもっと楽しくする。

 

ひとりで歩く時間が、

あなたと一緒に歩く時間をもっと楽しくする。

 

いつもそうなの。

 

ひとりぼっちを愛しているのではないし、

一緒だけがいつも心を満たすのでもない。

 

両方の時間が響き合って、

私を喜ばせる。

 

どこへでも行く、

私の自由な足と心にありがとう。

そして、

私とともに時間を過ごしてくれる、

すべてのあなたにありがとう。

 

愛を込めて。

 

 
詩の朗読 『あなたへ』