宝石金魚

8月と9月をまたいで私は東京にいました。

9月の初旬は、そういえば私はホームシックのように心にぽっかりできてしまった寂しい場所に、隙間風が吹いていたのを思い出しました。

日々は回っていき、すっかり隙間は毎日のことで埋まっていきました。

それは幸いであり、またふと思い出した時には寂しくもあり。

忘れてしまえる可笑しさと、なくならない思い出。

時間は前にしか進まないことを、日々証明されているのです。

夏もどこかへ移動していき、入れ替わりで新しい季節が訪れます。

きっと季節の移ろいも手伝って、私がいるべき時間を示してくれているのかもしれません。

今頃夏は、どこにいるんでしょう。

夏が恋人だったら、まだ行かないで、とちょっと手を引っ張りたくなります。

 

東京でのある夜、私は日本橋アートアクアリウムを観に行きました。

宇宙的な音楽が割と大音量で流れる空間に、グラデーションで波のように入れ替わっていく色のライト。

金魚たちはそんな場所で、各々に与えられた水槽の中を泳いでいました。

それが彼らにどう影響しているのかわかりません。

アートに組み込まれた凄まじい数の金魚たちについて、倫理的にどうか気になるものの、目の前の美しさに見とれてしまいました。

金魚たちはまるでお姫様のようでした。

楽しませてくれてありがとう。

お仕事お疲れさま。と、心の中で金魚たちに声をかけました。

 

 

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